まずはじめに Lightflow を Lightflow のページから入手します。2001/06/02 現在で入手できるファイルは Linux Debian2.1 slink 版と Linux RedHat 6.1 版と Windows 版でした。同じダウンロードページに Python 1.51 for Windows もあるので、まだ Python を持っていない Windows ユーザーは一緒にダウンロードしておくといいでしょう。
なお余談ですが、Lightflow を Linux と Windows の両方を同一マシンで使ってみたところ、レンダリング完了までの時間は Linux の場合のほうが 2-3 倍も高速なようです。インストールも Linux の方が簡単ですし、余力があれば Linux 環境で使用するほうがいいかもしれません。しかし Windows では Lightflow を使用する上で便利なサイドツールが揃っているので、コマンドラインだエディタで編集だ、とあまりごちゃごちゃしていて敷居の高いのは御免だという人は Windows で利用した方が快適でしょう。どれを選ぶのかはもう、お好みで。
Linux の場合では環境によって Linux Debian か Linux RedHat のどちらかを入手しておきます。私の場合では VineLinux だったので RedHat を選びました。これ以降は VineLinux2.0 にインストールした時の手順を書いていきます。
一応、Python が入っていることを確認しておくため、以下のようにコマンドを入力してバージョン情報が返ってくるかどうかを見てみます。
lf_redhat.tgz をカレントホームディレクトリ (~) に置いておいたとして、
/usr/lib などにファイルをコピーしたくなかったので、ここでは README に書いてある方法の Solution 2: Personal Install を行いました。これは自分のホームディレクトリに Lightflow のファイルを置いたまま使えるようにする方法です。Lightflow はホーム (~) にあるものとして、~/.bash_profile に次の行を追加しました。
bash を再起動して設定を有効にすればもう実行できます。~/Lightflow/PM/Examples/ に移動して、サンプルスクリプトを実行してみましょう。レンダリングが終了すると tga ファイルができていると思います。
(レンダリングコマンド例)
Lightflow と Windows 用の Python を用意します。Lightflow は lf_win.zip 、Python は Lightflow のダウンロードページに置いてあった py_win.zip を使いました。
これらのインストール先ですが、Program Files にすると Progra~1 などロングネームを置き換えなければならなくなり面倒なので、C:\Programs にインストールすることにしますが、その後でちょっと設定が必要です。Lightflow はただファイルを解凍してフォルダをコピーするだけでインストールができます。Python は ファイルを解凍して出てくる pyth151.exe を実行するとインス トールが始まります。
インストールの結果、上のように配置されていると思います。そして Lightflow のフォルダからダイナミックリンクライブラリを取り出して所定の位置にコピーしてやります。DLL をコピーしておかなければ Lightflow を使うことができません。
コピーするファイル名 | コピー先 |
C:\Programs\Lightflow\lightflowPM.dll | C:\Programs\Python\DLLs |
C:\Programs\Lightflow\Lightflow.dll | C:\Windows\System |
それから C:\Autoexec.bat を編集して環境設定を行います。以下の行をコピペして追加して下さい。Windows NT/2000/XP 系の場合は、「コントロールパネル」より「システム」を選択し、詳細タブの「環境変数」を選択してください。
編集が済んだら Windows を再起動します。Windows NT の場合は再起動の必要がありません。これで Lightflow が使えるようになっているでしょう。Lightflow\PM\Examples\ にあるサンプルをクリックして実行してみましょう。Python のコンソールが現れてレンダリングの進度が表示されます。
Lightflow 単体では、球体や直方体などの簡単な物体しか作ることができません。最終的に Lightflow でレンダリングするために、さまざまなツールのお世話になることになるでしょう。その中で、メジャーな (というか、必須の) ツールをご紹介します。
モデラーです。インストーラがあるのでインストールに関する説明は特に必要ないでしょう。標準では C:\Program Files\MetaseqLE にインストールされます。アンインストールはコントロールパネルの「アプリケーションの追加と削除」より行います。
マテリアル、パターン作成ツールです。ファイルを適当な場所に解凍するだけでインストールは完了ですが、次の metalight2 から呼び出すことを考えると、以下にインストールしておくのがいいかもしれません。
MATSpiderLF.exe を実行することでプログラムが起動します。初回起動時には Lightflow をインストールしたフォルダを聞いてくるので、C:\Programs\Lightflow を指定しておいて下さい。アンインストールは MATSpiderLF のフォルダをエクスプローラより削除するだけです。
インストールは入手したファイルを適当な場所へ解凍してやるだけです。例えば C:\Programs\Lightflow\metalight2 あたりに入れておくといいでしょう。起動したら上のメニューバーから 各種設定 → パス設定 を選んで、それぞれのインストール先を指定してやりましょう。連携して使えるようになります。アンインストールは metalight2 のフォルダをエクスプローラより削除するだけです。
インストールできるソフトウェアにはアンインストールのための方法が用意されており、アンインストールを行うことによってインストール前の状態に戻ることが望ましいです。ここでは、Lightflow のアンインストール手順について述べます。基本的に、アンインストールはインストール手順と逆にしていくものです。
Linux におけるインストールでホームディレクトリ下の Lightflow ディレクトリにインストールした場合は、このディレクトリを削除して、~/.bash_profile に追加した行を削除します。いや、別に削除しなくても特に問題は無いんですけどね。
まず、Lightflow 以外のツールをアンインストールするかどうかを決めます。別のレンダリングツールを持っている人などは、どれをアンインストールする必要があるのかを見極める必要があります。とりあえずここで紹介したツールについては、アンインストール方法を簡単に書いておきます。詳しくは、各ツール付属のドキュメントにきちんと書いてあるので、そちらに必ず目を通しておいて下さい。
以上の作業を確認したら、Lightflow のアンインストールに移ります。Lightflow のために Python をインストールしてあるはずですから、まずはこちらをアンインストールすることにします。なお、他のソフトで Python を使用していることが判明しているのなら、別にアンインストールする必要はありません。
Python をアンインストールすることで、拡張子 ".py" のファイルをクリックしても実行されなくなるはずですが、もし何らかの理由で拡張子の関連付けがされたままでしたら、エクスプローラの表示メニューの「フォルダオプション」ダイアログのファイルタイプより、"Python File" と "Python File (no console)" を削除しておきます。
Lightflow のアンインストールは、インストールで加えた変更を元に戻すだけです。まず、コピーした二つの DLL を削除します。
Python のフォルダに関しては、C:\Programs\Python 以下を削除してもいいでしょう。そして、C:\Autoexec.bat に記述した環境設定を削除します。これは別に消さなくても動作に支障はありませんが、設定を残すのが嫌だという人は削除しておきます。
最後に、Lightflow のフォルダ (C:\Programs\Lightflow) をエクスプローラより削除します。ディスクトップにショートカット等を作ってある人は、もう必要無いでしょうから、それも削除しておきます。以上で終了です。
LightFlowまとめ